この記事は、深見東州(半田晴久)先生の著作でベストセラーとなっている、「大創運」から引用しています。ワールドメイトのリーダーである深見東州先生の教えから、少しづつ紹介します。
ところで、ある画家が、画壇の寵児としてもてはやされたことがある。絵は高値で取り引きされるし、何かとマスコミに取りざたされていたが、ある日突然「有名になるのは飽きた」といって、アトリエに籠りきりになり、日がなキャンバスに向かう生活を始めた。 外に姿を出さぬ彼の存在は、世間から忘れさられてしまったが、晩年発表した作品の素晴らしさは、若い頃の絵が色褪せて見えるほどであったという。
その時、彼は「有名になるのは飽きた」という言葉について次のように語った。
「有名になったために、名誉、地位、富などに恵まれた。ところが、その分、絵に打ち込む熱意がうすれそうになった。絵画きは絵を描いているのが幸せであり、自己の生涯や値打ちは、絵に残すべきだと思い姿を隠したのだ」
人間、全ての面で幸せになろうとすれば、エネルギーを消耗するし、また、たとえ幸せになったとしても、長くは続かない。人それぞれに運の量は違うとはいえ、運には限りがある。自分にとって、もっとも大切なものに運を引き寄せ、運が長持ちするように努力しなければならない。
「命運を永らえる」というのは、この意味なのである。だから、この貯運の法を知らなければ、いくら創運しても、本当の幸福実現の道は成就しないのである。